深谷市
大河ドラマや一万円札で話題の渋沢栄一が深谷市出身ということで最近観光客も増えていたであろう深谷に、大河ドラマが終わった微妙なタイミングで行ってきた。
深谷市は埼玉県北部、利根川と荒川に挟まれた場所に位置する市。関越道の花園ICを利用すると練馬ICから市の中心部まで一時間弱。
ふっかちゃん
深谷のイメージキャラクターふっかちゃん。かわいい。
スーパーで売っている深谷ねぎのパッケージにしれっといたりする。関越道で深谷市に入ったところに立っている看板もいつの間にかふっかちゃんの絵になっていた。
次の写真は深谷駅前で延々と右回りに回っていたふっかちゃん像。
深谷駅
深谷駅は、乗換駅でもなんでもない駅にしては駅舎がすごく豪華なことで有名。
東京駅の丸の内駅舎かと思うほど。
これは、東京駅の丸の内駅舎に使われているレンガが、深谷市内にあった日本煉瓦製造(Wikipedia)で作られたものだからだそう。
実際にレンガが使われているわけではないらしいが、迫力も威厳もあってとても好きだ。線路の真上にこれがあるのもポイント高い。
そして、深谷駅付近から日本煉瓦製造の工場まではかつて専用線が引かれており、廃線跡が「あかね通り」という遊歩道になっている。
福川鉄橋
その廃線跡の途中で、福川という川を渡る部分に架けられていた橋が、近くのブリッジパークというところに移設されて残っていた。専用線は明治28年の開通だからかなり古く、この橋も、イギリス人鉄道技師ポーナルが設計した「ポーナル型プレートガーダー橋」の中では日本で現存する最古のものらしい。
少し調べると、日本煉瓦製造で作られたレンガは、丸の内駅舎だけでなく、日本銀行、赤坂離宮や、東京大学本郷キャンパスにも使われたようだ。それらのレンガがかつてこのレールの上を通ったのだろうということに思いを馳せるのもよい。
そのほか、渋沢栄一の生家、渋沢栄一記念館(ふつうはこっちがメイン)や、旧中山道の深谷宿の痕跡など、観るべきものをたくさん知れて、次回への宿題もできたのでよかった。